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アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』PV第4弾
公開時間全13話+OVA
放送期間2018年1月 – 4月
声優石川由依 子安武人 浪川大輔 遠藤綾 内山昂輝 茅原実里 戸松遥
制作会社京都アニメーション
原作小説
外部リンク公式サイト Wikipedia
あらすじ
とある大陸の、とある時代。 大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。 戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。 戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま――。 街は人々の活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交っている。 ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。 それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。 彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。 そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。
評価・感想
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アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の全話あらすじ

第1話  「愛してる」と自動手記人形

感情を持たない一人の少女がいた。 少女は戦うための「道具」として生きていた。 名はヴァイオレット。 時は流れ戦争は終わり、新たな時代が始まろうとしていた。 戦地で傷ついたヴァイオレットはベッドの上で目を覚ます。 白くなめらかな両腕は、砲弾を受け銀色に輝く義手に替わっていた。 彼女に残されたものは、戦場の記憶と上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア少佐〉が 最後に告げた言葉だけ。 だが、その言葉の意味をヴァイオレットは理解できずにいた。 そこへ、一人の男が現れる。元陸軍中佐のクラウディア・ホッジンズ。 ホッジンズはギルベルトに代わって彼女を迎えに来たと言う。 二人が向かうのは南部の港町・ライデンシャフトリヒの首都、ライデン。 活気あふれる人々、美しい港の風景、ライデンの街はヴァイオレットを迎え入れる。 新しい街でヴァイオレットは「自動手記人形」に出会う。 それは、依頼主の気持ちを言葉に代えて手紙に綴る仕事。 時には依頼主が胸のうちに秘めた想いさえもすくい取る。 ギルベルトがヴァイオレットに残した言葉―――「愛してる」 「自動手記人形」になればその意味がわかるかも知れない。 ――「愛してる」が知りたいのです。―― それは、感情を持たず戦うための「道具」として生きてきたヴァイオレットが、 初めて示した意志だった。

 

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第2話 「戻って来ない」

エリカ・ブラウンには夢があった。 夢中で読んだ小説のように、人の心を動かす言葉で手紙を書くこと。 だけど、現実は…… C.H郵便社に新人の「自動手記人形」〈ドール〉が加わった。 人形のように無表情な少女―――ヴァイオレット・エヴァーガーデン。 彼女が人の思いを手紙にする「自動手記人形」の仕事に向いているとは誰も、 もちろんエリカにも、思えなかった。 相手の言葉をそのまま受け取り、思ったこと、感じたことを率直に表現するヴァイオレットには、 依頼人の「本当の気持ち」がわからない。 そのため依頼人はヴァイオレットの代筆した手紙に怒り、C.H郵便社には苦情が届く。 それを隣で見ていたエリカは、どうして彼女がこの仕事を選んだのか不思議でならない。 ドールに向いていないのに、 必要とされていないのに、 ――それは、自分も同じ。 エリカはヴァイオレットに尋ねる。 「どうして、この仕事がいいのよ?」 ヴァイオレットは、まっすぐにエリカを見て答える。 「たとえ向いていなくても、私はこの仕事を続けたいのです」 ヴァイオレットの強い眼差しは、雲間から差し込んだ光のように、 エリカに見失っていた夢を思い出させた。 今は依頼人の「本当の気持ち」がわからなくても、これから一人ひとりの心と向き合えば、 ヴァイオレットにもきっと人の心に響く手紙が書けるはず。 そして、自分もいつか――。

 

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第3話 「あなたが、良き自動手記人形になりますように」

良きドール〈自動手記人形〉は、相手が話している言葉から 伝えたい本当の心をすくい上げて「手紙」にする。 それは、自動手記人形にとって何よりも大切なこと。そして、何よりも難しいこと。 自動手記人形の養成学校に通うルクリア・モールバラは、そこで軍人のように振る舞う 一風変わった少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンと出会った。 銀色に輝く義手で打つヴァイオレットのタイピングは、速く、正確。 そして、学科の成績も優秀だった。 だが、彼女が代筆したルクリアの両親へ宛てたものは「手紙」と呼べるものではなかった。 ヴァイオレットには、わからない。 大切な人の『愛してる』も、自分の気持ちさえも。 「…心を伝えるって、難しいね」 そう呟いたルクリアにも、本当に気持ちを伝えたい人がいた。 それは戦争の帰還後に変わり果ててしまった兄のスペンサー・モールバラ。 元軍人のスペンサーは両親を敵国の攻撃から守れなかったことを悔やみ続けている。 ルクリアがずっと伝えられずにいた、残されたたった一人の家族への本当の想い。 ―――「生きていてくれるだけで嬉しいの…」 ヴァイオレットはルクリアの想いを綴り、スペンサーに届ける。 それは、任務でも課題でもない。彼女が代筆した、短いけれど心のこもった「手紙」だった。 ドールにとって一番大切なことを知ったヴァイオレットは、 自動手記人形としての一歩を歩みだした。

 

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第4話 「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」

長かった髪をばっさりと切り捨て、ハイヒールを履いて、お気に入りの衣装をまとえば、 気分はライデン一番の自動手記人形。 新人ドールのアイリス・カナリーは、働く女性に憧れていた。 アイリスに見知らぬ人物から初めての指名が入る。 都会を離れたのどかな土地カザリへ向かうアイリスとヴァイオレット。 そこで待っていたのはアイリスの両親だった。 心配性の両親は都会で働く一人娘に会いたくて、偽名で依頼を出したのだ。 両親はアイリスのために誕生日パーティを開き、花婿候補を集める。 その中には、アイリスがかつて想いを寄せていた彼の姿も。 ショックを受けたアイリスは、途中でパーティを飛び出してしまう。 慣れないハイヒールを履いて背伸びをした理由。 生まれ育った故郷を離れた理由。 それは、実らなかった恋を忘れるため…… アイリスが告げた『愛してる』は、長年恋い焦がれた彼の心には届かなかった。 『愛してる』という言葉の重さを知るヴァイオレット。 『愛してる』はとても勇気のいる言葉。少佐もあの時―――…… 心の整理がついたアイリスは、ヴァイオレットに代筆を依頼する。 自分が台無しにしてしまったパーティの招待客へ、お詫びの手紙を出したいと。 すると、それならば両親にも手紙を書いてはどうか、と言い添えるヴァイオレット。 「手紙だと届けられるのです。素直に言えない心のうちも、届けられるのです」 不器用な娘から両親へ宛てた手紙には、面と向かっては言えないけれど、 本当に伝えたい気持ちがつづられていた。 人の気持ちは繊細で複雑。時には相手を想うからこそ吐く嘘もある。 手紙だからこそ届けられる気持ちもある。 ヴァイオレットは少しずつ人の気持ちを理解し始めていた。

 

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第5話  「人を結ぶ手紙を書くのか?」

季節は移り、空が高くなる頃。 ヴァイオレットは数々の手紙を代筆し、貴族の間で話題の自動手記人形になっていた。 今回、ヴァイオレットが代筆するのは隣国へ嫁ぐ王女の恋文。 ドロッセル王国の王女とフリューゲル王国の王子が交わす恋文を国民に公開することで、 国を挙げて二人の結婚を祝う。 これは王国の伝統的な儀式であり、戦時中に敵対関係であった両国の和平を結ぶ「婚姻外交」 でもあった。 ドロッセル王国の王女・シャルロッテは、14歳のあどけない少女。 異国へ嫁ぐことも、侍女のアルベルタと離れることも、不安でたまらない。 王女の恋文を代筆するのは、彼女と同じ年頃の自動手記人形、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。 ヴァイオレットは古今東西の書物から得た恋愛の知識で、見事な恋文をしたためる。 しかし、シャルロッテの表情は晴れない……。 数年前。白椿の花壇でのこと。 一人で泣いていたシャルロッテに、フリューゲル王国の王子・ダミアンが声をかけた。 飾らない笑顔、ありのままの言葉でなぐさめてくれたダミアン。 その時、シャルロッテは王子に恋をした。 それなのに……。 王子から届く自動手記人形が代筆した恋文は、シャルロッテを不安にさせる。 美麗に飾られた恋文に、王子の心が見えない。 王子と王女の恋文に国民がどれほど沸き立とうとも、国内が平和の気運に包まれようとも、 シャルロッテの涙は止まらない。 同じ年頃の少女の恋心に触れたヴァイオレット。 「あなたの涙を止めて差し上げたい」 そう告げて、ある行動に出る。 それは、シャルロッテとダミアンに自らの手で恋文を書かせること。 ありのままの言葉、ありのままの筆致で綴られた恋文は、二人の心を近づける。 そして、ダミアン王子から届いた最後の手紙には一言。 「今宵、月下の庭園で待つ」 その夜、二人は初めて出会った白椿の花壇で永遠の愛を誓った。 結婚式の朝。 姫は、生まれる前から時間をともにした侍女・アルベルタに心からの感謝と別れを告げる。 シャルロッテの瞳に涙はなかった。 同じ頃、ヴァイオレットの瞳にも清々しい秋の空が映っていた。

 

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第6話  「どこかの星空の下で」

200年に一度の彗星にまみえるように、人と人の出会いも思いがけず訪れ、瞬く間に過ぎていく。 たった一度の出会いが人生を変えてしまうこともある。 ユースティティアの山間部に建つ、シャヘル天文台。 写本課で働く少年、リオン・ステファノティスは人生のほとんどの時間をここで過ごしている。 まだ、恋は知らない。 天文台の大図書館には、悠久の時を経た書物が数多く眠っている。 日々劣化する古書を記録し後世に残す写本課は、仕事の補佐として大陸中から自動手記人形を 集めた。 タイプライターを片手に国を渡り歩く自動手記人形たち。 リオンは彼女たちを母と重ねて嫌厭していた。 家を出たまま戻らない文献収集家の父を探すため、幼い自分を置いて旅立った母。 リオンは母が自分よりも愛する男を選んだのだと思い、女にも恋にもコンプレックスを抱くように なった。 だが、リオンは出会ってしまう。 今まで出会ったこともないような美しい少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンに――― その瞬間、リオンの鼓動は今までにない音を鳴らし始めた。 リオンは幼い頃に親と別れ、この天文台へと預けられた。 ヴァイオレットもまた孤児で、親の顔も知らずに育ったという。 自分と似ているヴァイオレットを、ますます知りたいと思うリオン。 200年に一度訪れる、アリー彗星の夜。 リオンはヴァイオレットを天体観測に誘い、自分のことを話し始める。 母親に置いていかれてから、ずっとここに籠もり続けていること。 残された者の寂しさ。それでも、母親を大切に思っている気持ち。 それは、ヴァイオレットが自分でも気づいていなかったギルベルトへの感情と重なる。 「私は、あの方と離れて『寂しい』と感じていた」 ギルベルトを思うヴァイオレットの横顔を見て、リオンはヴァイオレットにとって彼が特別な存在 なのだと知る。 彗星の夜が明け、ヴァイオレットが天文台を発つ日。 リオンは長年籠もり続けていた天文台を出て、尊敬していた父と同じ文献収集家として歩み出そうと決意する。 自分の足で大陸中を旅して、まだ知らない多くのことを学ぼうと。 ヴァイオレットが生きている世界と、同じ空の下で。

 

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第7話  「 」

『いつか、きっと見せてあげるね、お父さん』 そう言った娘は、もうここにはいない。 湖畔にぽつりと立つ屋敷に、人気戯曲家のオスカー・ウェブスターは暮らしていた。 オスカーは戯曲の執筆を手伝ってくれる自動手記人形を呼び寄せる。 現れたのは、オスカーが名前すら悲しくて囁けない「あの子」と同じ髪色の少女、 ヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。 ヴァイオレットがやって来ても、オスカーは何かを紛らわすように酒を飲み続け、 仕事に向かおうとしない。 それには理由があった。 オスカーには自分の命よりも大切な娘がいた。 お気に入りの日傘を差して湖畔を歩く「あの子」の名前はオリビア。 『わたしもこの湖を渡ってみたい。あの落ち葉の上なら、歩けるかなぁ』 そう言って、オスカーに微笑む。 だが、幼い彼女は病に冒され天国へと旅立った。 ただ一人、オスカーを残して。 大切な人との別れがどれほどつらいことか。 ヴァイオレットはオスカーの深い悲しみに共感する。 オスカーはオリビアに生前聞かせてやった物語を、 子ども向けの戯曲として完成させようとしていた。 物語の終盤、主人公は日傘を使って湖を渡り、父の待つ家に帰らなくてはならない。 その情景が浮かばず、行き詰まるオスカー。 次の瞬間、オスカーの瞳にオリビアの日傘を持って湖に向かって跳躍するヴァイオレットが映る。 ブーツが水面の落ち葉に触れて、風の力でふわりと一瞬浮き上がる。 その姿に亡くなったオリビアを重ねるオスカー。 「死なないで、ほしかったなぁ…」 オスカーにはオリビアが微笑みかけたように見えた。 「君は死んだ娘の『いつかきっと』を叶えてくれた。 ありがとう。ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 優しさに満ちた瞳で告げるオスカー。 だが、ヴァイオレットの瞳の奥には悲しみが宿っていた――。

 

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第8話  *No title

自分が誰かの「いつかきっと」を奪っていたことに気づいたヴァイオレットは、 いつの間にかその身が燃え上がっていたことに気づく。 ――4年前。 北東戦域で拾われた「武器」と呼ばれた孤児の少女は、ギルベルトと出会った。 言葉も話せない少女は、虚ろな瞳でギルベルトを見つめる。 ギルベルトは少女を引き取り、上官の命で彼女を自分の部隊に入れることになった。 ギルベルトは少女を「ヴァイオレット」と名付けた。 その名が似合う女性になるようにと願いを込めて。 ヴァイオレットはギルベルトのもとで、言葉を覚え、文字も書けるようになった。 一方で、その呪われた才能とも言うべき並外れた戦闘能力で、次々と敵兵を倒していく。 一人、また一人。 ヴァイオレットが敵兵の返り血を浴びるほど、ギルベルトの部隊は功績を讃えられ、 ヴァイオレットの噂は「少佐の武器」として瞬く間に広まった。 そして、ギルベルトの心は締め付けられていった……。 それから、月日は流れ、ヴァイオレットの活躍により部隊は順調に作戦を成功させていった。 部隊は、敵国から解放されたばかりのメヒティッヒの町を訪れる。 そこでは、人々が日頃の感謝の気持ちを伝え合う祭りが行われていた。 夜店で売られていたエメラルドのブローチの前で、釘付けになるヴァイオレット。 「少佐の瞳があります」 何と言い表せばよいのか分からないほどの衝撃がヴァイオレットの体を駆け抜ける。 それが「美しい」だと知ったヴァイオレットは、 「言葉がわからなかったので言ったことはありませんが、 少佐の瞳は出会った時から『美しい』です」と伝えた。 その言葉を聞いたギルベルトは、例えようもない苦しみに胸をつまらせた。 南北大戦の決戦の地となる、聖地インテンス。 この地を制圧すれば、戦争は終わりへと向かう。 ギルベルト部隊は内部への侵入に成功し、屋上から全軍突撃の合図を送った。 しかし、ギルベルトに敵の銃口が向けられていることに、誰も気づいていなかった―――

 

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第9話  「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

インテンス奪還作戦中、ギルベルトは敵の銃弾を受け致命傷を負う。 動けなくなったギルベルトを連れて、逃げようとするヴァイオレット。 さらに敵の攻撃を受けヴァイオレットの両腕は、失われた。 ギルベルトが何度逃げろと告げようとも、ヴァイオレットはその場を離れようとしない。 ギルベルトはヴァイオレットに微笑みかける。 「生きて、自由になりなさい。心から……愛してる」 だが、ヴァイオレットは言葉の意味が理解できず、悲痛に訴える。 「私……わかりません、少佐。「あい」ってなんですか……?」 敗北を悟った敵軍は自らの総本部であるインテンスを砲撃。 崩壊する大聖堂の中に残された二人は、瓦礫の中へ消えていった―――。 ヴァイオレットはギルベルトが無事だと信じていた。 しかし、真実は違った。 瓦礫の中からギルベルトが見つかることはなく、未帰還兵として処理され墓が建てられていた。 ホッジンズは、瓦礫のインテンスに立ち尽くすヴァイオレットを連れて、C.H郵便社へと帰る。 覚悟を決めて真実を告げたホッジンズは、 ヴァイオレットが自らの力で 過去を乗り越えるしかないと考えていた。 このまま自動手記人形でいてもいいのか、生きていていいのか。 それから、しばらくヴァイオレットは部屋に籠り続けた。 そこへローランドが手紙を届けにやって来る。 差出人はアイリスとエリカ。ヴァイオレットが初めてもらった手紙だった。 ヴァイオレットはローランドの仕事を手伝い、市内の家々に手紙を届ける。 配達をしながら、どの手紙にも誰かの大切な思いが詰まっていると感じる。 ヴァイオレットが多くの人の命を奪ったという事実は決して消えない。 だが、その手が手紙を書き、多くの人を救ってきたという事実も決して消えることはない。 ギルベルトがつけた「ヴァイオレット」という名。 その名にふさわしい人になるように、ヴァイオレットは再び歩き始めた。

 

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第10話 「愛する人は ずっと見守っている」

マグノリア家の屋敷につながる白樺の一本道を、大きなお人形が日傘を差して歩いて来た。 冬の初め、屋敷にやって来た自動手記人形、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。 マグノリア家の一人娘・アンは、好奇心旺盛でお母さんが大好きな女の子。 けれど、最近は気分が晴れない。 母の体調が芳しくない上に、訪ねて来る客が後を絶たない。 一緒におままごとをすることも、本を読むことも、虫を捕まえることもできない。 手紙を書くために母が招いたという「お人形」も、きっと私から母を奪う存在に違いない。 それから、母はヴァイオレットと二人きりでアンに内緒の手紙を書き始めた。 母に近づけないアンの心には、ますます不安が募る。 アンは、誰に宛てたものかもわからない手紙を書くより、少しでも自分と一緒にいて欲しいと願う。 それが叶わないのなら、「せめて手紙を書いている側でお母さんの手を握らせて欲しい」 だって、もう母に残された時間がないことを知っているから……。 それすらも許されず、胸が張り裂けそうになるアン。 わがままを言って、母を悲しませたいわけではないのに、涙が止まらない。 「手紙なんて届かなくていい」と泣きじゃくるアンに、ヴァイオレットは優しく告げる。 「届かなくていい手紙なんて、ないのですよ」 そう言って、ヴァイオレットはアンをそっと抱きしめた。 ヴァイオレットが屋敷を去る日。アンはヴァイオレットのあたたかな頬に小さなキスをした。 その時、ヴァイオレットが「お人形」ではなかったと知るアン。 ヴァイオレットは、愛らしいアンに優しく微笑みかけた。 ヴァイオレットがアンに内緒で代筆した手紙。 それは、50年間にわたってアンの誕生日に届く、母からの手紙だった。 将来、母が亡き後もアンは手紙によって、母の愛情を受けて育つ。 遠く離れたところにいる、母に見守られながら。

 

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第11話 「もう、誰も死なせたくない」

C.H郵便社に、戦場の兵士から代筆依頼が届く。 ホッジンズは依頼を断るつもりでいたが、偶然その依頼を立ち聞きしてしまうヴァイオレット。 ―――戦場にも誰かに想いを伝えたい人がいる。 ヴァイオレットはホッジンズに黙って戦場へ赴いた。 クトリガル国、メナス基地。 そこは、内戦が勃発したばかりの危険地域。 たどり着くことさえも困難な場所だった。 ヴァイオレットは現地のヴァンダル郵便局の協力を得て、飛行機で基地へ向かう。 依頼主のエイダン・フィールドは、所属する部隊の出撃命令を受けて雪山の中を歩いていた。 戦争はもう終わったはずなのに、恋人のマリアと両親が待つ故郷には、まだ帰れない。 突然、鳴り響く銃声。 物陰から兵士たちを狙っていたのは、ガルダリク帝国の残党。 まるで狩りを楽しむかのように、兵士たちを次々に撃つ。 「嫌だっ……!! 死にたくないっ!! 俺はっ……帰るんだ!!」 逃げ惑うエイダンだったが、彼から散った鮮血は雪を赤く染め上げた。 凄惨たる戦地に、上空から一人の少女が降りてくる。 それは、C.H郵便社の自動手記人形ヴァイオレット・エヴァーガーデン。 ヴァイオレットは残党を振り払い、エイダンを担いで小屋に隠れ、傷の手当を施す。 だが、死期を悟ったエイダンは手紙を書いて欲しいと頼む。 自分を育ててくれた両親への感謝の手紙。 そして、故郷に残してきた幼なじみの恋人マリアへ「愛してる」と。 エイダンの言葉を指の動きで記憶するヴァイオレット。 ヴァイオレットはエイダンを看取った。 「大丈夫ですよ、旦那様。手紙は必ずお届けいたします」 夜が明け、ヴァイオレットはエイダンの故郷へ舞い降りた。 マリアとエイダンの両親は手紙を届けてくれたヴァイオレットに涙ながらに感謝を告げる。 「エイダンを帰してくれてありがとう」 本当は助けたかった。でも、助けられなかった。 やりきれない想いに、胸が締め付けられるヴァイオレット。 「もう、誰も死なせたくない」

 

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第12話 *No title

大陸の南北をつなぐ大陸縦断鉄道。 平和の象徴として完成したこの鉄道を使って、 ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国が、和平書簡を交わす。 C.H郵便社からは条約文書を代筆するカトレアと、その護衛のベネディクトが同行する。 和平反対派は鉄道の破壊を目論み、それを阻止するためにディートフリートの部隊が招集された。 一方ヴァイオレットは、エイダンの故郷に手紙を届けた帰り道で飛行機から不審な煙を目撃する。 それは和平反対派による破壊活動の痕跡だった。 良からぬ気配を感じ、機関車の停車場所に降り立ったヴァイオレットは、カトレアたちと遭遇する。 この時、すでに車両には敵兵が潜入していた。 ディートフリート・ブーゲンビリアは、ヴァイオレットを激しく嫌悪する。 「貴様は道具だ。俺が敵を皆殺しにしろと命じたら、平然と殺すんだろう?」 しかし、ヴァイオレットは不殺を訴え、ディートフリートが差し出した武器を拒否する。 自分の知らないヴァイオレットの姿。 ディートフリートは、その変化を認めたくなかった。 ヴァイオレットは素手で敵に応戦する。 反対派を率いるメルクロフ准将は、 ヴァイオレットが「ライデンシャフトリヒの戦闘人形」だと気づき、憎しみを露わにする。 次々とヴァイオレットに襲いかかる敵兵。 エメラルドのブローチを奪われ、敵に捕らわれてしまう。 メルクロフ准将の手中にあるブローチを見つめ、ギルベルトの瞳を思い出す。 メルクロフ准将がヴァイオレットにむかってサーベルを振り上げた瞬間、 銃を構えた男がサーベルを撃ち落とす。 それは、ディートフリートだった。 ディートフリートは、ギルベルトを守れなかったヴァイオレットのことを憎んでいた。 「お前がギルを殺したんだ。だからお前も死んでしまえ!!」 ディートフリートの言葉が胸に突き刺さるヴァイオレット。 だが、それでもはっきりと言い返す。 「少佐は、それでも生きろとおっしゃったのです」 その時、ライフル銃の弾丸が放たれ、ヴァイオレットはディートフリートの前に飛び出した――。

 

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第13話 自動手記人形と「愛してる」

ヴァイオレットは銃弾からディートフリートを守った。 不敵な笑みを浮かべ機関車から飛び降りたメルクロフ准将。 その真意に気づいたディートフリートは機関車の緊急停止を試みる。 仕掛けられた爆弾の撤去に向かうヴァイオレット。 和平反対派の思惑は彼らの手によって阻まれた。 そして、ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国の和平調印式が行われ、戦争は終わった。 ヴァイオレットたちはライデンへ帰り、いつもの仕事に戻る。 飛行機で空から手紙を届ける航空祭を前にして、 C.H郵便社には代筆の依頼人がひっきりなしに訪れていた。 代筆に追われるドールたち。 カトレアとホッジンズは、ヴァイオレットにも自分の手紙を書くように勧める。 「今のあなたが思う通りに書けばいいのよ、心のままにね」 初めて書く自分の手紙――― そこへ、ディートフリートがヴァイオレットを訪ねて来た。 連れて行かれたのは、ライデンのブーゲンビリア邸。 ヴァイオレットは、そこで初めてギルベルトの母親であるブーゲンビリア夫人と対面する。 息子を心から愛している夫人は、ヴァイオレットに語りかける。 「あの子は、生きてる。心の中で。だから決して忘れない。 思い出す度につらくても、ずっと想って生きていくわ。だって、今も愛しているんだもの」 「はい」―――。夫人の言葉に、ヴァイオレットは強くうなずいた。 航空祭当日。 たくさんの想いがつまった手紙は、空から風に乗って大陸中へ旅立った。 ヴァイオレットも手紙を書いて空から飛ばす。 「親愛なるギルベルト少佐――」 その手紙が届くと信じて――。 C.H郵便社に依頼をすれば、大陸のどこへでも彼女はやって来る。 水色の日傘を差して、エメラルドのブローチをつけた、義手の自動手記人形が。 「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。 自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」

 

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本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて ご確認ください。

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